表に半端なく優れているコルクシートを使っているコルクマット
コルクと言うと、ワインの瓶の栓などを、思い出すのではないでしょうか?
コルクマットでは、あのワインの瓶の栓で、使われているコルクを、使用しています。
コルクには、多くの優れた特徴があります。
ここでは、優れた特徴のあるコルクに、ついて説明します。
前代未聞コルクの特徴
コルクは、コルクガシの樹皮(コルク層)から、作られています。
コルクガシは、ブナ科の常緑高木で、スペインを、中心地とする南ヨーロッパが、原産地です。
樹高は18m、直径は1.5mになります。
幹が太く、成長するとともに、幹の外側に、とても厚いコルク層が出来ます。
樹齢20年になると、幹の外側に出来たコルク層を、はぎ取っても、樹木の生育には、ほとんど影響がなく、新しいコルク層が、再生されます。
その後9年~12年ごとに、150年~250年ほどにわたって、厚さ4㎝~5㎝のコルク層を、収穫できます。
コルク層は、細胞膜に、木栓質が、沈着したもので、次のような特徴があります。
- 酸やアルカリに強い
- 適当な弾性がある
- 水や空気を通さない
- 熱を伝えにくい
コルクガシの森は、南ヨーロッパの砂漠化を、防いでいます。
動植物の生態系を支え、ドングリ(コルクガシの実)は、豚の餌にもなります。
樹皮を、はぎ取られたコルクガシは、二酸化炭素を通常の3倍~5倍も、吸収します。
コルクガシの森は、温暖化防止に、大きく貢献しています。
ポルトガルのコルクガシの森だけで、年間480万トン、地中海全域では、1400万トンの二酸化炭素を、吸収すると言われています。
知る人ぞ知るコルクの歴史
コルクは、紀元前550年頃には、中国ですでに知られていたと、言われています。
古代ギリシャ・ローマ時代には、既にコルク製の道具が、使用されていたという記述も、残っています。
コルクの、生産国では、建物の住居の床や屋根に、コルクの板が、数世紀にわたって、使用されていました。
16世紀のガラス瓶が、出現した頃から、コルクの需要が始まり、17世紀に入って、コルクの需要が、急激に増加しました。
スペインでは、1760年にコルクの量産化の為に、コルクガシの育成栽培が、始まりました。
日本にコルクが伝わったのは、江戸時代末期だとされており、諸外国から、持ち込まれた洋酒類の瓶の栓に、使用されていました。
江戸時代末期に、諸外国から、持ち込まれたコルク栓を再生し、目薬の瓶の栓として、利用したのが日本のコルク加工の、はじまりと言われています。
コルクの採取方法
コルクの採集は、コルクガシの形成層など、生きた組織を傷つけないように、樹皮のみを、手作業で慎重に、剥ぎ取り収穫します。
機械などは、使用することは出来ません。
コルクガシが、成木となり初めて収穫したコルクを、バージンコイルと言い、2度目に収穫したものを、セカンドコルク、3度目以降に収穫したものを、アマディアコルクと、言います。
バージンコルクとセカンドコルクは、表面に亀裂や凸凹が多いため、加工製品の材料には適しません。
コルクマットのコルクは、アマディアコルクを使います。
コルクの加工方法
コルクガシから収穫した樹皮は、まず高温蒸気処理を行います。高温蒸気処理により、弾力性が増し、丸みが取れて平らになり、加工しやすくなります。
高温蒸気処理が、終わったコルクは、くり抜かれてコルク栓になったり、細かく粉砕し、圧縮してシート状になったり、型にいれて成型されたりなど、様々な形状に加工されます。
こんなにもあるコルクの特徴
コルクは、発泡スチロールのように多孔質で、弾力性があり、水をほとんど通しません。
しかし、わずかに通気性があり、保温性に優れています。
コルクの保温性は、毛布とほぼ同じ熱伝導率、断熱効果があります。
また、コルクには、1立方㎝当たり、2000万~4000万個の小さな細胞で出来ており、細胞のなかには、空気と同じ気体で、満たされています。
その為、音を良く吸収します。
コルクの比重は、0.1~0.2で、非常に軽量です。
(比重は、値が小さいほど軽い、竹の比重は0.6~0.8、ヒノキの比重は0.4)
摩擦係数が、高いので滑りにくいのも特徴です。
コルクの特徴を、まとめると、次のようになります。
- 断熱性に優れている
- 吸音性が優れている
- 防音性に優れている
- 軽い
- 弾力性がある
- 摩擦係数が高い
- 液体に対して疎水性が優れている
- 紫外線に強い
- 質感が良い
- 感触が良い
- 安全性が高い
- 腐りにくい
知っておくべきコルクの活用法
コルクの利用で、一番に思い浮かべるのは、ワインの瓶の栓ではないかと思います。
しかし、ワインの瓶の栓の用途に、用いられるコルクは、コルク全体の消費量の約15%、収入にして66%だそうです。
コルクは、優れた特性を、利用して色々なところで、使われています。
たとえば、緩衝マウント用の材料として、カメラ用の三脚のマウント部分に、使用されたりします。
また、自動車のガソリンの配管、水洗便所の配管のパッキンの材料として使用されたりします。
コルクは、多孔質で弾力性があるので、針を1度や2度、刺した程度では、ほとんど痕が残りません。
その特徴を利用して、メモなどを、ピン留めするコルクボード(掲示板)として、利用されています。
クラリネットなどの木管楽器の接合部分に、コルクが用いられています。
楽器の音色などに、大きく関係する部分です。
硬式野球のボールの芯、バトミントンのシャトルなどにも、コルクが使用されています。
釣り竿のグリップ部分にも、多く利用されています。
滑りにくく釣り竿の感度が、ダイレクトに伝わり、水濡れにも強いので人気があります。
まとめ
コルクの歴史、採取方法、加工方法、特徴、利用など説明しました。
- 断熱性に優れている
- 吸音性が優れている
- 防音性に優れている
- 軽い
- 弾力性がある
- 摩擦係数が高い
- 液体に対して疎水性が優れている
- 紫外線に強い
- 質感が良い
- 感触が良い
- 安全性が高い
- 腐りにくい
以上の特徴を持っているコルクは、非常に優れた素材です。
その優れたコルクを、表に使っているのがコルクマットです。
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