最悪!コルクマットにカビが発生しやすい4つの使い方とその対策
手軽に水洗いができるコルクマットは、衛生的な室内を、簡単に維持することが出来てとても人気があります。
コルクの抗菌効果により、カビなどが発生しにくい、素敵な特徴を持っています。
カビには強いコルクマットですが、間違った使い方をすると、カビが増加し残念な結果になりかねません。
ここでは、カビが発生する原因や、発生させるコルクマットの間違った使い方、簡単にできるカビの除去方法などを説明します。
ヤバい!半端なく怖いカビによる健康被害
住まいに生えたカビを放置しておくと、勢力を増し、その家に暮らす人の健康を害することがあります。
見ないふりは家族全員が不幸になります。
よく知られているカビによる健康被害は、アレルギー喘息やシックハウス症候群、アトピー性皮膚炎などがありますが、それらはほんの一部にすぎません。
皮膚に菌が付着して起こる「水虫」は有名ですが、生命が危険にさらされるまでにはいたりません。
しかし、カビが肺や内臓に住み着いて命の危険を招くものもあるのでただのカビと言っても油断大敵です。
特に気をつけたいもの「日和見感染症」があります。
最悪は死に至る感染症です。
カビが繁殖している住居で、高齢者や子供、病弱な人が生活をしていて、何かのきっかけで、免疫力が弱くなり真菌症を引き起こし、それが悪化するのが日和見感染症です。
家族の健康を守るためには、しっかりカビと向き合うことが鉄則です。
信じられない!カビが本当に怖いのは健康被害だけではない
カビが怖いのは健康被害が発生するため、だけではありません。
例えば、カビの臭い、カビ臭です。
家にニオイがしみつくことで、資産価値が下がってしまうこともあります。
カビ臭い環境での生活は、大きなストレスとなり、体調面だけでなく、精神面にも影響を及ぼします。
悪化すると、抑うつ状態になることもあります。
ストレスが強い人が集まれば、いさかいや喧嘩なども増えて、家庭不和に発展することだって考えらます。
カビが原因で家庭崩壊なんて、ウソのようなことにも、なりかねないのです。
知っておくべき、カビが発生し増えるメカニズム
条件さえ揃えば、いつでも、どこでも、いつの間にか増え続け、広がるのがカビです。
カビは、微生物の一種で、「真菌」というグループに属している糸状菌という菌です。
キノコや酵母も同じ糸状菌の仲間です。
湿度・温度・酸素・栄養の4つの条件が揃えば劇的に広がります。
空中に舞っている胞子が、4つの条件が揃っている場所に定着し、菌糸体に成長して、菌の集落(コロニー)を作ります。菌糸の先で胞子がつくられ、室内にばらまかれます。
以上が、カビが発生するメカニズムです。
カビは次の条件が揃うと発生します。
- 温度が0℃~45℃のとき
- 空気(酸素)がある
- 湿度が70%以上のとき
- 栄養分ある
人間が生活していくために、絶対に空気は必要です。
温度を0℃以下または45℃以上にすることも、快適な生活の上では難しいです。
それで、カビを発生させないためには、次のどちらか、または、両方を実現すれば、発生を防げます。
- ホコリなどのエサとなる栄養分をなくす
- 湿度を70%以下にする
乾燥した冬でも安心できない、カビは1年中生える
温度と湿度が高いとカビは発生しやすく増えやすいの、湿度の高い梅雨から夏の時期は激増します。
冬は温度も湿度も低いので、カビの心配はなくなるかと言うと、残念ながらそうではありません。
寒い冬でも暖房により室内の温度は上がります。
室内の乾燥を防ぐために、加湿器を使用する家庭も増えています。
寒い冬でも、室内はカビが繁殖し激増する条件が、完全に揃います。
室内と外気の差などで起こる結露も、カビの大好物です。
結露が発生しやすい冬も、カビが発生しやすい季節なのです。
他にも、春や秋の長雨、夏のエアコン結露、台風シーズンの雨などなど、カビは1年中発生します。
カビに強いコルクマットなのにカビが発生する
コルクマットに使っているコルクは、防菌効果がありカビが発生しにくく、水や湿気にも強く、調湿効果まであります。
それでも、条件がそろえば、カビは発生します。
コルクマットを次のような使い方をすると、カビが発生しやすくなります。
- コルクマットを濡れたままで放置する
- コルクマットを畳の上に敷いて使用する
- コルクマットの上にカーペットやじゅうたんを敷いて使用する
- コルクマットの上に直接、布団や座布団を敷く
コルクマットを濡れたままで放置する
コルクマットは、気楽に水洗いが可能で、汚れなどが簡単に一瞬で洗い流せます。
脱カビには水洗いは非常に効果的ですが、水洗いした後、完全に乾いていない状態で、床に敷いてしまうと、湿度が高くなって、カビが発生しやすくなります。
水洗いした場合は、風通しの良い日陰で、しっかり乾かしてからしかないと、カビの発生を防ぐためには、逆効果になってしまいます。
しかし直射日光にあてて乾かすと、表面が変色したり、変形したりする可能性があります。
乾かす場合は、風通しの良い日陰です。
マット状にこぼした水やジュース、ミルクなどを放置すると、徐々に染みこんで、湿度を高くしてしまい、劇的にカビが発生する可能性が高くなります。
水やジュース、ミルクなどは、それ自体がカビの栄養分になるので、発生はおろか増殖までも加速してしまい絶望的です。
こぼした場合は、放置しないで直ちに、雑巾などで拭きとりドライヤーなどで乾かします。
コルクマットを畳の上に敷いて使用する
畳に使用している「い草」は、湿気を吸収いたり放出したりして湿度の調節をします。
畳は室内の湿度が高いと水分を吸収し、低いと水分を放出します。
水分を放出する時に、上にコルクマットがあると、邪魔になって、放出できずに、畳の内部に湿度が急上昇します。
湿度が高くなり、カビ発生の好条件が揃い、カビが激増します。
解決策として、畳とコルクマットの間に、防カビシートや除湿シートなどを敷く方法が簡単で効果的です。
定期的にコルクマットを外すことで、畳との間の湿気を逃がしてやり、湿度を下げることができます。
ついでにマットの水洗い、畳の拭き掃除も行えば、カビの発生を激減させることができます。
同時にカビの発生状況も確認出来て安心です。
コルクマットの上にカーペットやじゅうたんを敷いて使用する
コルクマットのコルクも、畳のい草と同じように、湿気を吸収したり放出したりします。
マットの上に、カーペットやじゅうたんを敷くと、吸収した水分を放出できないため、湿度が高くなりカビが発生します。
カビの発生を防ぐには、畳の上に敷いた場合と同じく、除湿シートや防カビシートの利用が効果的です。
定期的にカーペットやじゅうたんを外し湿度を下げます。
そのときコルクマットの掃除を行えばカビの栄養分を取り除くことが出来て一石二鳥です。
カビの発生状況の確認も行えて、さらに安心度は増します。
コルクマットの上に直接、布団を敷く
一晩寝ている間に人は、コップ1杯分の汗をかくそうです。
その汗は、ほとんど布団が吸収します。
コルクマットの上に直接布団を敷いた場合、吸収した汗を、ある程度マットが吸収します。
布団を敷きっぱなしにすると、コルクマットが吸収した汗などの水分を、放出できなくなり湿度が劇的に高くなり、カビが発生しやすくなります。
カビの発生を防ぐ解決策は、布団を敷きっぱなしにしないで、毎日の上げ下ろしを習慣づけることです。
天気の良い日は、風通しの良い場所に布団を干し、吸収した汗などの水分を乾かせば、カビの発生が激減します。
プロがすすめる徐カビテクニックと裏技
市販されている徐カビ剤はとても効果が高いですが、使用上の注意を守り、正しく使用しないと危険な場合もあります。
プロが安全に徐カビ剤を使うときの裏技や、家庭で徐カビする時の安全度を向上されるコツを紹介します。
コルクマットを掃除する時に一緒に行えば、脱カビ効果は劇的に向上します。
プロは徐カビ剤の濃度を高くして、カビの除去の効果を早くするのではなく、薄い濃度でゆっくりとカビを撃退します。
時間をかけて薄い徐カビ剤を浸み込ませ、カビの根元まで退治します。
次に自家製の徐カビ剤の作り方を紹介します。
徐カビ剤の作り方その1
市販の漂白剤(衣料用や台所用でアルカリ性のもの)、洗剤を用意します。
洗剤は中性もしくはアルカリ性のもので、成分中にポリオキシエチレンアルキシエーテル、アルキルアミンオキシド、アルキルエーテル硫酸ナチリウムなどの表示がある洗剤が必要です。
酸性または中性でも脂肪酸系(石鹸)は絶対に使用しないでください。
漂白剤1000ml(㏄)に対して、洗剤30~50ml(㏄)を混ぜで使用します。
浴室のカビなどに効果的な徐カビ剤です。
畳のカビには、10~20倍に薄めてスプレーします。
そのあと、すぐに雑巾などでしっかり拭き取ります。
徐カビ剤の作り方その2
市販の徐カビ剤(カビ取り用洗浄剤と表示のあるもの)20ml(㏄)に対して、水80ml(㏄)を混ぜて使用します。
畳のカビに、スプレーし、すぐに雑巾などで拭きとり乾かします。
汚れの激しいところには、スポンジなどで塗り付け、いったん乾燥させます。
乾かしたあとに、もう一度この洗剤を使ってこすり洗いし、雑巾などで拭き取り乾かします。
カビ取り後の防止剤の作り方
塩化ベンザルコニウム(濃度10%)、消毒用エタノール(75%以上、但し100%は不可)を用意します。
消毒用エタノールは、薬局などで購入できます。
エタノール500ml(㏄)に対して塩化ベンザルコニウム20ml(㏄)を混ぜて使用します。
カビの発生を防ぐことができるので、カビ取りをしたあとスプレーしておきます。
カーペットやじゅうたんの掃除の後に、スプレーしておけばカビ防止に効果的です。
消臭効果もある除菌剤の作り方
水1リットルに対して塩化ベンザルコニウムを40ml(㏄)入れて使います。
あらゆるところの除菌が出来ます。
除菌だけでなく消臭効果もあります。
まとめ
いかがでしたか?
ここでは、「最悪!コルクマットにカビが発生しやすい4つの使い方とその対策」について説明しました。
コルクマットのカビを防ぐコツは、こまめに掃除しエサとなるホコリや汚れを減らすことと湿度を低くすることです。
自家製徐カビ剤の使用も効果的です。
カビが原因で発生するアレルギー疾患が、心配な人は参考にしてください。
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