コルクマットを畳の上に敷く4つのメリットと注意するポイント
古くからある畳は、優れた日本の床材ですが、最近は若者の和室離れがすすみ、あまり人気がありません。
古いというイメージのほかに、畳の張替えが必要で、どうしても費用がかかります。
そういったデメリットも、嫌われる理由のひとつのようです。
しかしまだまだ、現代のアパートやマンション、一戸建ての住居には、畳を使った和室が、多く存在しています。
フローリングにリフォームする人も多いようですが、工事費が高額になったり、工事期間が長期になったり、最悪工事自体が不可能な場合があります。
コルクマットを敷くだけで、古いイメージの和室が、瞬時におしゃれな部屋に変身します。
ここでは、コルクマットによる和室のプチリフォームの、メリットとデメリットについて説明します。
プチリフォームの前に知っておくべき畳の5つの性能
畳が日本で敷物として誕生したのは飛鳥・奈良時代とされています。
登場した背景には、い草などの畳に使う植物が、容易に手に入手できたことや、温暖で湿度が高いモンスーン型気候に、マッチしたからなどと推測されています。
断熱と湿気対策の点から、厚い畳が日本の気候に、適していたと考えられます。
畳を現在のように部屋の床一面に敷き詰めるようになったのは、15世紀頃からです。
それ以前は移動可能な座具として用いられていました。
「畳」本来の意味は、“重ねて積み上げる”ことで古代にはムシロなどを重ね敷きすることをさしていました。
畳には以下の特徴があります。
高い断熱性と保温性を持っている
厚さが5㎝~6㎝もあり、稲ワラがぎっしり詰まっています。稲ワラの中の大量の空気により、熱を伝えにくくしています。
外部からの冷気や熱気をブロックし、室内の熱を逃がしません。
冬は暖房で暖まった室内の温度、夏は冷房で冷えた室内の温度を維持します
すぐれた調湿性で日本の風土にマッチしている
畳の表のい草は、湿気を吸収したり放出したりして、室内の湿度の調整を行います。
その調整能力は、畳1枚で約ペットボトル1本分(500㏄)もの湿気を吸収できます。
高温多湿の日本の気候に、畳はすごくマッチしています。
転んだときでも衝撃を和らげる適度な弾力性がある
い草と大量の稲ワラに蓄えた空気が、クッションとなり畳は適度な弾力を持っています。
歩いたり走ったり、転んだりした時の、衝撃をやわらげます。
ケガの予防や、足腰への負担も、少なくなります。
静かな室内環境を作る吸音や遮音、防音の効果が高い
畳の内部に蓄えられた空気は、衝撃を吸収するだけではなく、音も吸収します。
音が室内に響かないので大変静かです。
多少乱暴に歩いても、その衝撃を吸収するので、振動や足音が弱まります。
科学的に裏付けられたい草のリラックス効果と安眠効果
「い草の香りは落ち着く」と、よく言われてきまいた。
そのことを2019年9月に、九州大学の清水邦義准教授(天然物化学)らの研究グループが、科学的に分析しエビデンス(科学的根拠)があることを裏付けました。
東京大学工学部の研究グループによると、い草は二酸化窒素やホルムアルデヒトなどの、有害物質も吸収するとの研究結果も出ています。
い草には、リラックス効果と安眠効果に、加えて空気清浄効機能まで持っています。
コルクマットを畳の上に敷くすごい5つメリット
日本に古くからある畳には、優れた特徴があります。
その畳の上にコルクマットを敷くことで、優れた特徴を活かすと同時に、コルクマットの性能も利用できるメリットがあります。
それらのメリットには
- 古い和室のイメージがモダンでおしゃれな部屋に変身する
- 畳の傷や汚れなどを防ぐと同時に部屋掃除も簡単になる
- 断熱効果・防音効果が向上し快適な生活環境が作れる
- 弾力性のアップと同時に滑りにくくなり室内がより安全になる
古い和室のイメージがモダンでおしゃれな部屋に変身する
畳の上にコルクマットを敷くメリットとして一番大きいのは、イメージチェンジが出来る事でしょう。
古い和室のイメージから、おしゃれな洋風の部屋へと変化します。
畳の雰囲気が好きでも、長年使っていると、飽きることもあります。
そんな時に、コルクマットを敷くだけで、瞬時に雰囲気が、劇的に変わります。
床の張替え工事などは、費用も時間もかかりますが、コルクマットなら安価で一瞬です。
季節の変わり目の衣替えと同時に、部屋のイメージチェンジを行えば、気分も変わりモチベ―ジョンも向上します。
畳の傷や汚れなどを防ぐと同時に部屋掃除も簡単になる
畳のデメリットは、傷がつきやすく、汚れも落ちにくい事です。
本棚など重たい家具を置くと、「へこみ」が出来ることもあります。
喫煙する人がいる家庭では、たばこで焦がすことにも、注意が必要です。
ジュースやコーヒーを、こぼしたりすると、しみ込んでしまい、シミになりやすく、拭いても落ちにくいのも畳の欠点です。
掃除が簡単で、汚れにくいコルクマットを、畳の上に敷けば、しっかり傷や汚れから保護してくれ、おまけに掃除も簡単になります。
コルクマットは、水分を吸収しないので、こぼした水やジュース、コーヒー、お茶、ミルクなどが染み込みません。
タオルやティッシュなどで拭くだけで、簡単に手っ取り早くキレイにすることが出来ます。
何かと忙しい家事の時短ができます。
汚れがひどい部分は、手軽に取り外して、水洗いが出来て、とても衛生的です。
断熱効果・防音効果が向上し快適な生活環境が作れる
畳もコルクマットも、大変優れた断熱性能と保温性能、防音性能、遮音性能を持っています。
その二つが掛け合わさることで、より優れた性能を発揮します。
エアコンや暖房器具の効率が、より一層向上し、すごい省エネ効果が期待できます。
さらに音をよく吸収するようになり、歩行時の振動も弱くなって、防音効果と遮音効果が、劇的に向上します。
部屋の静寂度が増し、階下へ伝わる振動も、激減するので騒音による、トラブル対策にはおすすめです。
コルマットを畳の上に敷くだけで、静かで冬は暖かく、夏は涼しい、そんな快適で素敵な生活環境を、作ることが出来ます。
弾力性のアップと同時に滑りにくくなり室内がより安全になる
畳の上にコルクマットを敷くと、弾力性が増し、クッション性も加わります。
さらに滑りにくい特徴もプラスされ、室内の安全性は、劇的に向上します。
畳は弾力性があり、転倒時の衝撃を、吸収するのでケガの予防には、大変優れています。
しかし構造上、畳には目があり、目の垂直方向は滑りにくいですが、水平方向は非常に滑りやすく危険です。
コルクマットには、そのような滑りやすい方向が存在しないので、畳のデメリットをカバーします。
畳のデメリットが減少し、メリットが増加する、この事が室内の安全性を、劇的に向上させる大きな理由です。
コルクマット敷く前に知っておくべき注意するポイント
畳の上にコルマットを敷くことで、室内の快適度指数は急上昇します。
しかし、次のポイントは注意しなければいけません。
- ダニやカビの発生に注意
- 家具が不安定になる
- 扉の開け閉めに注意
ダニやカビの発生に注意
畳は多くの湿気を、吸収したり排出したりします。
排出する時に、水分がコルマットと畳の間にとどまり、湿度が異常に高くなります。
コルクマットの、水を通しにくい特徴から、水分の逃げ場がなくなり、高い湿度が維持されてしまいます。
その結果、コルクマットと畳の間にカビが発生してしまいます。
抗菌作用のあるコルクマットでも、許容範囲を超えるカビの発生にはお手上げです。
カビの増加にシンクロするように、ダニも増殖します。
コルクマットの防虫効果をもってしても、許容範囲を超えてしまうと、やはりお手上げです。
そこでコルクマットを敷く前に、防カビシートや防虫シート、防ダニシートを、畳との間に敷いておけば、カビやダニの増加を防ぐことが出来ます。
また定期的に、コルクマットの一部を、はがしてカビのチェックを行うと同時に、畳との間にたまっている湿気を除去すれば、カビの心配も減ります。
家具が不安定になる
畳はフローリングなどと、比較して柔らかい床材です。
その上に柔らかくて、クッション性の良いコルクマットを敷くことで、床はさらに柔らかくなってしまいます。
柔らかい床に、家具を設置するので、どうしても不安定になり、転倒しやすくなります。
特に背の高い家具は、地震などの揺れで、簡単に転倒する可能性があります。
簡単に倒れないように、家具の転倒防止を、しっかり行う必要があります。
扉の開け閉めに注意
コルクマットは、8㎜または10㎜の厚みがあります。
その厚みが邪魔して、備え付けの家具の扉や引き出し、押し入れの扉、出入り口の扉などの開け閉めが、困難になる場合があります。
扉がマットにこすれたり、引っかかったり、最悪は全く使えなくなる、可能性があります。
マットを敷く前に、畳と扉の距離が、厚み以上あることをしっかり確認し、ない場合は、扉の周辺はマットを、敷かないなどの対策が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
ここでは、「コルクマットを畳の上に敷く4つのメリットと注意するポイント」について説明しました。
畳の上にコルクマットを敷くことで、古いイメージの和室が、おしゃれな洋間風の部屋へと、瞬時に変身します。
防音性、断熱性、クッション性、安全性が劇的に向上し、快適で素敵な部屋が完成します。
ぜひ参考にしてみてください。
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