知る人ぞ知るコルクマットを床全面に敷くメリットとデメリット
ジョイント式のコルクマットは、枚数を調整することで、部屋の一部分に敷く事も、床全部に敷き詰める事もできて大変便利です。
床全部に敷くのは、作業も大変で、少々費用も掛かりますが、その分多くのメリットがあります。
特に高齢者や小さな子供、ペットのいる家庭では、部屋の一部に敷くことで、転倒しやすくなるなどの危険度が増してしまいます。
ここでは、床全面に敷くメリットや、その時の注意点などを、説明します。
床前面に敷き詰めるメリット
コルクマットは、ジョイント式なので、部屋の一部分だけに、敷く事ができます。
一部分に敷く方が、家具などの移動も少なく、作業も比較的楽です。
枚数も少なくなるので、費用も抑えることが出来ます。
しかし作業が少々大変でも、少々費用が掛かっても、床全面に敷き詰めるメリットは、本当に多くあります。
そのメリットとは、次のようなものです。
- メリットNo.1は安全、マットによる段差ができないので転びにくい
- 主婦にはうれしい、マットによる段差がないので掃除しやすい
- 近隣とのトラブル激減、防音対策の効果が大きい
- 部屋の安全性が急上昇、怪我予防の効果が大きい
- 寒い冬でも暖かく過ごせる、防寒対策の効果が大きい
メリットNo.1は安全、マットによる段差ができないので転びにくい
コルクマットを部屋の床の一部分に敷く大きなデメリットは、床にマットによる段差が出来てしまうことです。
マットの厚みは、普通のサイズで8㎜ 大判サイズは11㎜もあり、一部分に敷くと、その厚み分も段差が床にできます。
筋力が低下している高齢者だと、その段差でつまずく可能性が劇的に増えます。
高齢者の怪我予防の解決策として、コルクマットを利用するなら、床前面に敷かないと逆効果です。
認知症の人や高齢者のいる家庭では、床に段差を作ることは、1番に避けないといけない事柄です。
敷くなら床全面です。
段差でつまずくのは、高齢者や認知症の方だけではありません。
赤ちゃんや子供、ペットにだってつまずく可能性が大いにあります。
最近の子供は転んだ時の身の守り方が下手になっていると言われています。
とっさの際に、自分のからだを適切に守れないため、転んで骨折するなどの大ケガをする事態が生まれます。
ハイハイして移動をはじめた赤ちゃんや、ヨチヨチ歩きをはじめた赤ちゃんは、バランス感覚が悪いので、ちょっと段差で転んだりします。
ペットにとっても段差は足腰への負担が増えケガや病気の原因になって最悪です。
床全面に敷けば、マットによる段差はできないので、つまずく心配も劇的に減ります。
高齢者や認知症の人、小さな子供、赤ちゃん、ペットがいる家庭では、安全な床の実現のために、コルクマットは、床全面に敷くことをおすすめします。
主婦にはうれしい、マットによる段差がないので掃除しやすい
コルクマットでできる段差のデメリットは、つまずくだけではありません。
段差の部分に、どうしてもゴミやホコリが、たまりやすくなり不衛生です。
掃除機で取りにくいこともあり、放置しておくと最悪ダニやカビが爆発的に増加します。
床全面に敷くと、段差にゴミやホコリが、溜まることがないので、掃除が簡単になります。
掃除機を作って掃除する場合も、段差に引っかかる事がないので、掃除がスムーズに行えます。
床全面に敷けば、抗菌効果や防虫効果があり、掃除がしやすいコルクマットのメリットを、最大限に活かせます。
近隣とのトラブル激減、防音対策の効果が大きい
コルクマットのすごいメリットのひとつは、防音対策を効果的に行えることです。
床全面に敷けば、そのメリットを最大に利用し、防音効果が向上します。
コルクマットで防音対策が行えるのは、マット上に物を落としたり、上を歩いたり、走ったりして発生する振動を、マットが吸収するからです。
床全面に敷かなければ、床に防音対策を施されていない部分が出来てしまい、メリットが半減してしまいます。
床にモノを落とした場合、コルクマットの上だけに落とすとは限りません。
歩く時も走ったり、飛び跳ねたりする場合も同じでマット上だけとは限りません。
マットを敷いていない部分は、対策を施していないので、騒音発生の原因になりかねません。
コルクマットによる防音対策を効果的に行うには、床前面に敷くのがベストです。
部屋の安全性が急上昇、怪我予防の効果が大きい
滑り止め対策やケガ予防を行い、室内の安全性を向上されるために、コルクマットは理想的な床材です。
表のコルクシートは滑りにくく、クッション材のEVA素材はクッション性と弾力性が、素晴らしく優れています。
それらの特徴を惜しみなく発揮されるには、床一部に敷くより、床前面に敷いたほうが効果的です。
フローリングの床は、非常に滑りやすく、危険です。
滑りやすい床は、ペットの怪我の原因になっています。
高齢者が移動とときに、すべって怪我をする場合もあります。
コルクマットの表のコルクシートは、滑りにくい素材なので、滑り止め対策のために、大きな効果が期待できます。
敷いている部分は、滑りにくくていいのですが、敷いていない部分は、滑りやすく危険です。
床の一部分に敷くのは、段差を作るだけでなく、滑り止め対策としては、不十分です。
クッション性の良いコルクマットは、転倒時の衝撃を吸収し減少される素敵な特徴を持っています。
その特徴は、全面に敷くことで、効果が大きく向上します。
転倒して着地した床にコルクマットがあれば、衝撃も吸収されますが、そうでない部分だと、床で強打する可能性があり最悪です。
床の一部だけにマットを敷くと、床に転倒しても安全な部分とそうでない部分が出来てしまい、もしかすると、マットを敷く前より安全性が損なわれている可能性もあります。
転倒防止と怪我予防のために、コルマットを利用する場合は、床全面に敷くことで、安全性は劇的に向上します。
寒い冬でも暖かく過ごせる、防寒対策の効果が大きい
断熱性と保温性が高いコルクマットを床に敷けば、冬の冷たい床に直接触れることもなくなり、床から伝わってくる冷気も遮断します。
マットを床全面に敷くことで、そのような防寒効果の効率が劇的に向上します。
部分的にマットを敷くと、マットがない部分から冷気が室内に伝わり、室内の温度を下げる結果になります。
その部分に触れると、冷えた床の感触が肌に伝わって、防寒効果も半減してしまいます。
コルクマットで室内を暖かくし、寒い冬から家族を守るには、床全面に敷き、マットのメリットである断熱性と保温性を最大限に活かすことです。
知っておくべき床全面に敷く場合の注意点
コルクマットを床全面に敷くと、本来マットが持っている特徴を最大限に活かし、多くのメリットを利用することが出来ます。
しかし一部分に敷くより、作業量も費用も大きくなる可能性があるので注意が必要です。
床全面に敷き詰める場合、次の注意点があります。
- 購入ミスを防ぐため部屋(床)の大きさ(寸法)をしっかり測る
- 2種類のサイズのどちらのコルクマットを使うのか決める
- コルクマットのサイド(ふち)をどうするのか決める
- 重い家具の下のコルクマットはへこむので対策が必要
- マットの上の家具が不安定になるので地震対策をしっかり行う
- マットが痛みやすいのでチェアマットを椅子の下に敷いて保護する
- ダニやカビを予防するためマットを敷く前の掃除はしっかり行う
購入ミスを防ぐため部屋(床)の大きさ(寸法)をしっかり測る
コルクマットは、枚数を指定して購入することも、6畳用や8畳用などのセットでの購入もできます。
日本の部屋の広さは、「〇畳」で表しますが、同じ6畳でも、種類があり実際の部屋の広さが違います。
その部屋の広さの種類は、「団地間」「江戸間」「京間」「本間」などという呼び名があり、それぞれ同じ6畳でも部屋の広さが異なります。
例えば、アパートの6畳の部屋でも、団地間のサイズで作った部屋と、江戸間のサイズで作った部屋では、広さが違います。
地域によってタタミ自体のサイズが変わってくるので、注意が必要です。
購入前に、敷く部屋(床)の実作の寸法を測っておくのが失敗しないポイントです。
床の縦と横の長さを、メジャーで測っておけば大丈夫です。
2種類のサイズのどちらのコルクマットを使うのか決める
コルクマットには、マット1枚のサイズが、30㎝×30㎝の普通サイズと、45㎝×45㎝の大判サイズがあります。
「やさしいコルクマット」の場合は、普通サイズの厚みが8㎜、大判サイズが11㎜と、厚みも違います。
大判サイズの方が、使う枚数も少なくなるので、作業量が減って、楽に敷く事ができます。
厚い方が、防音対策、防寒対策には、効果的ですが厚みがあるので、部屋のドアの開閉の邪魔になる可能性が高くなります。
床と部屋のドアとの間隔のメジャーなどで測り、マットとこすれたり、マットが邪魔になったり、しないことを確認しておきます。
備え付けの家具が場合は、扉や引き出しと床との間隔の確認も必要です。
これは、通常サイズでも同じです。
床との間隔は、「コルクマットの厚み+3㎜程度」あれば大丈夫です。
コルクマットのサイド(ふち)をどうするのか決める
コルクマットは、ジョイント式なので、周りがギザギザになっています。
ギザギザの部分を、ほっておくと、そこにほこりやごみが溜まってしまいます。
見た目にもあまりよくありません。
ギザギザの部分を、真っすぐにするためのパーツが、販売されています。
「サイドパーツ」や「ふち」といった名称で売られています。
家具を配置してからでは、サイドパーツをつける事ができないので、購入前にどうするか決めておきます。
コルクマットは、カッターやハサミで、カットすることができるので、サイドパーツを利用しないで、カットすることも可能です。
カットした分、サイズが小さくなるので、注意が必要です。
「サイドパーツ」を使ったほうが、簡単で仕上がりもきれいです。
「サイドパーツ」分、サイズが大きくなるので、気を付けましょう。
重い家具の下のコルクマットはへこむので対策が必要
タンス、ベッド、冷蔵庫など、重い家具などの下に、コルクマットを敷くと、その部分は、へこんだり型がついたりします。
ついた型は、元に戻りません。
へこみを少しでも予防するために、へこみ予防用の緩衝材やゴム、シリコンのマットを、敷く方法があります。
マットの上の家具が不安定になるので地震対策をしっかり行う
コルクマットは、厚みがありクッション性も高いので、
高さがある本棚や食器棚の下に、コルクマットに敷くと、どうしても家具が不安定になります。
地震の揺れで家具が倒れやすくなるので、L字金具で壁に家具を固定するなどの対策は必要です。
つっぱり棒タイプの、家具転倒防止グッズも、販売されているので、利用しましょう。
マットが痛みやすいのでチェアマットを椅子の下に敷いて保護する
子供部屋や書斎では、キャスター付きの椅子を、使っている場合が多いです。
椅子に座った状態で、動くことで出来るので便利ですが、椅子の下のコルクマットには、椅子の重さプラス体重がかかっています。
その状態で、椅子が動くので、表面のコルクシートが剥がれたりします。
コルクマットの保護のために、椅子の下には、チェアマットを敷くようにします。
ダニやカビを予防するためマットを敷く前の掃除はしっかり行う
コルクマットの上に家具を配置すると、その下の掃除は、ほぼ出来ません。
敷く前の掃除は、しっかり行わないとカビやダニの発生、増殖につながります。
家具を置く予定の床の部分は、ごみやホコリがないように、念入りに掃除しましょう。
掃除後にはしっかり乾燥させてカビの発生をできる限り抑えます。
まとめ
いかがでしたか?
床全面にコルクマットを敷くと、防音対策、怪我防止、寒さ対策の効果が劇的に向上します。
部屋の広さを測ったり、ドアの開閉の確認をしたり、念入りな掃除が必要など、作業は増えますが、それを上回るメリットがあります。
ぜひ参考にしてください。
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